BIツールを導入したのはいいけれど、誰も活用してくれない・・・そんな経験はありませんか?どんな便利なツールも有効活用しないと宝の持ち腐れになってしまいます。
本記事では、BIツールをもっと有効活用してするためのポイントと、可視化の目的を明確にすることの重要性についてお話しします。
BIツールを導入し、可視化したのはいいけれど…
ある企業(A社)の経営者は、最近巷でよく耳にするBIツールに興味を持ち、DX推進の一環として導入を決定しました。導入の舵取り、運用を任されたのは、情報システム部門の担当者でした。担当者は、とりあえず自身の情報システム部門で管理している社内の基幹システムのデータを繋ぎ合わせて、見せ方と見やすさを工夫しました。そして可視化のダッシュボードを作成し、全社に公開しました。
BIツールには、ダッシュボードがどのくらい閲覧されたかが確認できる機能があり、担当者は日々の閲覧状況を確認していましたが、一向に閲覧者が増えません。何が原因なのでしょうか?
BIツールを有効活用するためのポイント
A社においてBIツールがうまく活用できなかった原因と、もっと有効に活用するためのポイントを考えてみましょう。
- 1.見やすい可視化の目的、利用シーンの明確化
- A社では、社内に存在しているデータを、何となく情報システム部門の独断で可視化してしまったため、可視化の目的やユーザーの利用シーンが明確になっていませんでした。
見やすい可視化においては、下記の2つのポイントが重要になります。
- 【見やすい可視化に重要なポイント】
- ・誰がダッシュボードを利用するのか?
- ・そのダッシュボードの利用によって、どのようなビジネス上の課題や問題が発見でき、次のアクションに繋げられるか?
このような2つの重要なポイントをよく考えて、可視化を目指していきましょう。
- 2.導入の舵取りを行うメンバーの適切な選定
- A社では、データスペシャリストである情報システム部門の担当者のみが独断で行っていました。しかし「データを作る人」の視点だけでなく、「データを見てアクションする人」の視点も入れて、BIツールの可視化を行うべきです。つまり、データスペシャリストだけでなく、現場の利用者の意見を十分に取り入れる必要があるのです。
また、BIツールの重要性を全社的に導入推進していく経営陣や利用する現場に、根気強く説いていきましょう。そして、経営陣と現場の利用者との関係を築けるリーダーの存在が重要となります。
- 3.他システムのデータの有効活用
- A社では、社内の基幹システムの他に、クラウドの会計システムや人材管理システムなど、様々なサービスを使用していました。問題はそれらのデータが可視化で活用できていないことでした。様々なサービスのコネクタが用意されているBIツールを活用すれば、社内の様々なシステムをつなげられます。よってより多角的なデータの見せ方や、見やすい可視化が行えるのです。
- 4.現場への教育や意識の浸透
- A社では、情報システム部門の担当者がダッシュボード作成後、全社への公開をメールで通知していただけでした。BIツールの活用には、作成した側の一方的な押し付けではなく、各部門が主体的に運用や活用していくための教育が重要となります。
また、BIツールにはツール内でチャットなどのコミュニケーションが行えるもの、指標となる数値がある閾値を超えたらアラートが発生し、メール通知されるものなどもあります。それら便利な通知機能の活用を検討してみるのもよいでしょう。

目的を明確にしてBIツールを有効活用しよう
BIツールを上手に活用するためのポイントをいくつか述べてきましたが、やはりその中でも最も重要なのは、「可視化の目的、利用シーンを明確化すること」です。可視化そのものが目的ではなく、ビジネス上の問題を可視化によって解決できることが大切なのです。
【可視化の具体的な事例】
- 業績状況ダッシュボード(利用者:経営部門)→毎月の売上高、営業利益などを可視化する。目標が達成できていない場合はどの部門に問題があるかが確認できる。
- 採用活動ダッシュボード(利用者:人事部門)→企業の採用活動状況を可視化する。職種別の採用人数や新規採用、中途採用者の辞退率などが確認できる。
- 社員の資格取得状況ダッシュボード(利用者:総務部門)→社員の資格取得状況を可視化する。取得資格分野の偏りや、今後どの資格の取得を積極的に推奨していくべきかが確認できる。
まとめ
「BIツールを活用したいすべての人へ!可視化と目的の重要性」と題しまして、BIツールの可視化や有効活用するためのポイントをご紹介しました。ご理解いただけたでしょうか?「BIツールを活用したいすべての人」というのはデータを作る人(情報システム部門)だけではだけではありません。データを見てアクションする人(事業部門)、データを管理する人(経営企画部門やDX推進部門)、データを把握する人(経営者)が活用できてこそ、すべての人、’みんな’でBIツールを活用できるのです。そんな’みんな’でデータか活用できるBIツールが「Domo」です。
BIツールで何を可視化したいのか目的を明確にし、上手に活用すれば、きっとビジネス上の問題の把握と解決の手助けをしてくれるでしょう。ぜひBIツールの導入を検討してみてください!
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