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BIツールで見える化する意味は?うまくいく問題解決のステップがある

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2022年03月23日 15:00

企業の持続的な成長を実現するためにDX(デジタル・トランスフォーメーション)やBIツールが注目されています。そのDXの進め方のポイントは以下の3つと考えられます。

  • 課題を“デジタル”で解決する
  • 業務のプロが“デジタル力”を身に着ける
  • 見える化で“現場力”を高める
その中でも、本記事では、DXで重要な見える化で“現場力”を高めるための方法について解説していきます。

なぜ見える化が必要なのでしょうか

経済産業省のDXレポート、DX推進ガイドラインの定義によれば、DXとは「企業がデータとデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革するとともに、競争上の優位性を確保すること」と定義されています。このDXを推進しようとするとき、何から始めたらよいかわからないというケースも多くあると思いますが、DX推進をもっとシンプルにとらえてみると、次の3つの方法が考えられます。

「課題を“デジタル”で解決する」

企業の課題は大小さまざまで突然やってきて、力の及ばないところで起きる問題もあります。
その際に、これまでは、人を増員するとか、ITの関係のないところで解決する部分が非常に大きかったと思います。しかし、これからは積極的にデジタルのツールを使って課題解決していくことが大事です。

「業務のプロが“デジタル力”を身に着ける」

これまではシステムエンジニアといったITのプロが、業務を理解し、IT化を進めていくのが一般的でした。しかし、今は逆で、業務のプロがデジタルの力、ITリテラシーを高めて行って課題を解決していきます。そういった仕掛けや仕組みをつくっていく方法がポイントになります。

「見える化で“現場力”を高める」

現場力という言葉があります。自主自律した現場での問題解決能力を意味する言葉です。この問題解決の前に、業務の改善・効率化を推し進めていくには、問題を発見する能力、つまり「ここに問題があるぞ!」ということを理解する能力が必要になります。そして、そのために必要になるのが「見える化」です。

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次にその「見える化」ができていると問題解決のプロセスがどのように変わるのか、についてみていきます。

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うまくいかない問題解決のステップ

「見える化できている現場」と「見える化できていない現場」での問題解決のステップには大きな違いがあります。ではまず、「見える化できていない現場」の問題解決のステップについて考えていきます。

例えば、現場で何か問題があったとします。もし、それが見える化できていない現場の場合、「ここに問題があるんだよ」ということを上司が部下に伝えます。場合によっては説得しますが「これは問題ではないです」と部下は抵抗するケースがあります。ここでは多くのコミュニケーションのプロセスが発生して、やっと「これは問題だ」と認識されてから解決のプロセスに向かいます。

また、その問題認識があいまいだと、会社の施策ということで現場は当然取り組むのですが、結果は実行性のないものになってしまいます。それは会社の施策として押し付けられた、いわば「やらされ感」でやってしまうのです。「やらされ感」でやっているような取り組みでは、よい結果は出ず、その改善に対する意識も働きません。言い過ぎかもしれませんが、多くの人にとっては、時間のムダとも言える、無意味な取り組みになってしまうと感じるでしょう。 そのような負のループに陥ると、当然、本来の意味での問題解決とは程遠い状況になってしまいます。

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うまくいく問題解決のステップ BIツールの活用

一方、「見える化できている現場」の問題解決のステップでは、現場の担当者が自分の目で問題を見ることができます。よって、本人自ら、気づく形ができあがっているのです。すると先ほどのコミュニケーションのプロセスが非常に簡単になるだけではなく、「腹に落ちた形」での問題解決になります。したがって、中身が濃く、スピードの速い問題解決に至ります。

このように問題解決にはいくつかのステップがありますが、その中でも見える化ができることが重要です。つまり、現場力を高めるためには、問題解決の能力だけではなく、見える化をすることで問題を発見できる仕組みも重要なポイントとなります。

「見える化できている現場」の問題解決のステップ


では、「見える化できている現場」を作るためにはどうすればよいでしょうか。そのためには、始めに言ったDXを推進する方法で進めていきましょう。つまり、「課題を“デジタル”で解決する」「業務のプロが“デジタル力”を身に着ける」ということです。

まず、「見える化」をするには社内の各部門に蓄積されたバラバラなデータを収集、統合します。そしてそのデータを集計、分析し、必要な情報を素早く読み取れるようにします。情報を見やすいようにビジュアル化、可視化(これをダッシュボードと言います)して見せていきます。これらを実現できるITツールを一般的にBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールと言います。

そして重要なポイントが、そのダッシュボードのコンテンツが、現場の人が「見える」ではなく「見たい」コンテンツであるということです。見たいと自らが思うようになれば、「うまくいく問題解決のステップ」でお話した自主自律した能動的な問題解決をより加速させていきそうですね。ですので、「見たい」と思うコンテンツを作る、そのためには業務のプロである現場の人たちが率先してこの取り組みに参画していく必要もあります。そして、場合によっては現場の人たち自らが、見たい見せ方をBIツール上で実装していくことも必要になってくると思います。

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まとめ

BIツールというデジタルを用い「見える化」を推進することにより、現場の自主自律した問題発見能力と問題解決能力である現場力を高めていけます。これはDXを推進するうえで重要な取り組みなのです。そして、その取り組みを業務のプロである現場が主体となり推し進めていくことで、現場の意識改善がより一層すすんでいきます。真の見える化の意味とは「見える」ではなく、自分の問題解決のために「見たい」と思う意識改革そのものなのかもしれません。

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