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BIとは

BIは「Business Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)」の略であり、企業におけるさまざまな社内外のデータを集め組み合わせて、分析や可視化を行い、客観的なデータから得られた知見を活かして、ビジネスに必要な意思決定、判断を可能にする手法を言います。

現在の企業ではさまざまなデータを利用することができます。日々の売上データ、商品別の実績データ、顧客データ、社員の勤務データ、経理関連データ、システムへのアクセスログなどの社内で利用しているシステムのデータ、Google Analytics などから得られるWeb分析のデータ、統計情報や気象情報など社外から得られるものなど。これらを一つ一つ見て分析することで得られる知見もありますが、組み合わせることで新しい発見が得られます。

例えば、業務システム上の売上データと案件管理システムに入っている案件の受注金額や時期の予定、確度から未来の売上金額を予測し、他のシステムから売上原価や販売経費などのデータを集めて組み合わせれば、将来の営業利益を予測することができます。
さらに、それらのデータをドリルダウンしていけば営業利益が未達になる原因を推察でき、次にとるべきアクションが分かります。

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デジタル化が進むことで大量に生み出され続けるデータを活用できることは、今後の企業戦略において最も重要なものになることでしょう。現在注目を集めている「データドリブン経営」もBIを経営判断へ積極活用する動きだと言えます。つまり、BIは経営から現場の業務改善までのあらゆるビジネスの場面で必要になる考え方となっているのです。

BIに必要な手順

BIの考え方を実際に行うためには正しい手順が必要です。また、間違えることなく、効率的に行うには適切な道具(ツール)も必要となります。具体的には最低限以下の手順と道具が必要です。

① データを収集する

 

② データを加工する

 

③ データを蓄積/保管する

 

④ データを分析/可視化する

 

⑤ データを共有する

①データを収集する

社内外のデータを集める必要があります。これらデータの源泉となるものを「データソース」と言います。BIを行うにはまずさまざまなデータソースと接続し、データを収集する仕組みが必要です。またデータは常に更新されていくものなので頻繁に収集しなくては最新の状況を把握することができなくなります。そのため、自動で定期的に収集する仕組みを整備することが理想的です。

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②データを加工する

収集したデータはそのままでは利用できません。不要なデータ、重複したデータの除外や、「1000円」「¥1000」のような同じ意味なのに入力内容が違うデータの表現の統一などの処理が必要です。いわば集計、可視化前の準備です。それらを行う工程です。
この処理では本来はSQLなどデータベースを扱う専門的な知識が必要になりますが、GUIベースでのETLツールを利用すれば、一般のユーザーでも行うことができます。
ETL とは「Extract(抽出)、Transform(変換)、Load (書き出し)」の略であり、システムからデータを抽出し、変換・加工作業を行い、次の工程のDWHへ書き出す機能を搭載したツールです。

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③データを蓄積/保管する

集めたデータを蓄積し保管する場所を用意しなくてはなりません。これが「データの倉庫(ウェアハウス)」、つまりDWH(Data Ware house 、データウェアハウス)です。
多種多様で増大する一方のデータを長期間保管する場所になるので、DWHには大容量で高性能なIT設備が必要です。そのため以前は導入のハードルが高かったのですが、現在は従量課金型のクラウドDWHもあり、導入しやすくなっています。

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④データを可視化/分析する

データをグラフや表などで分かりやすく表現し、分析を行います。作成したグラフや表を一覧表示し、一目で分析結果が分かるようにした「ダッシュボード」の作成を行うことも多いです。
BIと言うと一般的にこの段階がイメージされますが、データの収集から保管までの前工程が適切に行われていることで初めて可能になることにご注意ください。

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⑤データを共有する

可視化したデータは適切に共有されることで、次のアクションに繋がり意味を持つものになります。 経営層へ共有されることで経営上の意思決定に活用され、現場担当者に共有されることで現場の改善活動に活かされます。見逃されがちですが 、BIの目的がビジネス成果を得ることだと考えれば 、忘れてはならない重要な工程です。

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以上のようなBIの手法を効率化・自動化してくれる道具が「BIツール」です。

ただし、全ての手法をカバーするBIツールもあれば、④のデータ可視化のみを行うツールもあります。多くはDWHETLを別に導入し、組み合わせて使うのが一般的です。BIツールだけで全ての手順を満たせるわけではないので、この点にはご注意ください。

BIツールの必要性

BIを実現するにはBIツールという道具が不可欠です。しかし、「データの集計はExcelでできているから大丈夫」という企業もあるかもしれません。確かに今はExcelと人海戦術でなんとかデータの集計を行えているかもしれませんが、実際には多くの企業ではこんな状況になっています。

  • 見たい時に業績の状況を把握できない
  • 手作業での集計でミスが生じる。その結果、間違ったデータで判断してしまう
  • 担当者がいないと、どんな集計作業がされているのか?ロジックが分からない
  • 発生している事象の原因を究明しようとすると、他のデータの準備が必要ですぐに分からない
  • 見ているデータは既に過去のものになっている。リアルタイムの状況を把握できない
  • 陰で集計作業に大量の時間を掛けている人がいる
  • 経営者の質問に対応できない、答えられない。時間が必要になる
  • 本当に正しいデータなのか?信頼できない。いつも不安を持っている
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このような状態では「BI」には程遠く、データドリブン経営やデータに基づく現場改善活動の実現は不可能です。上記のような課題の解消には、BIツールは欠かせません。BIとはデジタル技術/ツールを使ってこそ実現できるものであり、BIツールなしでは実践は難しいと考えて下さい。

BIツールの種類

BIツールは2010年ごろから注目されるようになり、その後企業のニーズによって進化してきました。現在その種類は大きく3つに分けられます。

◎(従来型)BIツール

データサイエンティストなどのデータ分析の専門家が使うツールとして生まれたBIツールです。一般的には単に「BIツール」と呼ばれるものです。DWH、ETLと組み合わせて使うことが必要で導入には数千万から数億円の大掛かりな投資と専門人材の確保が必要となるため、一部の大企業でのみ利用され一般的な企業にはあまり広がりませんでした。 

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◎セルフサービスBI/デスクトップBI

自分のPCにインストールして使えるタイプのツールでコストも安価になったものです。データ分析の専門的知識が無くてもある程度使えるということもあり、現在のBIツールの主流となっています。DWHやETLの一部を併せ持っているものやオプションで提供するものも出てきています。
企業の中のデータ分析を担う部門で導入し、データの扱いや分析手法に慣れた人が利用して経営層や分析依頼部門へ報告する、という形の使われ方が多いようです。

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◎統合型BIプラットフォーム

クラウドサービスとしてBIに必要なあらゆる機能を利用でき、このサービス内で全てが行えるので「ツール」というよりも「プラットフォーム」という名称がふさわしい最新型のソリューションです。
企業でのデータ活用に必要な機能が網羅されているので、経営判断、売上を最大化するための迅速な営業アクション、日々行う現場での業務改善など、あらゆるシーンで活用できます
現在はDomo(ドーモ)が唯一の統合型BIプラットフォームと言えます。

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これらのツールはそれぞれ得意分野を持っており、適材適所で使い分けるものとお考え下さい。

利用目的や使う人のスキルなどを考慮して、適切なBIツールを選択できることで企業のデータ活用は飛躍的に進みます。

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