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BIにはプログラミングが必要?ノーコードでBIツールを始めよう!

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2022年08月02日 07:30

近年、デジタル化推進の一環として、BIツールを使用して企業内の業務やデータの可視化を行い、業務の改善を行っている企業が増えています。

その一方で、BIツールを使用してみたいけど、専門的なプログラミングの知識がないと難しいのでは?そのための膨大な開発コストが掛かるのでは?と考えて、導入に二の足を踏んでいる企業もあるのではないかと思います。

本記事では、そんなお悩みを解決するための「ノーコード」で利用できるBIツールのメリットについてご紹介します。

ノーコードのBIツールとは?

BIツールを使用すると、企業内に存在する様々なデータを分析、可視化し、データを元にした適切な経営判断を行えます。

しかし、これまでのBIツールには、他のシステムとの連携や、可視化に至るまでのデータ収集、加工において、プログラミングの知識を必要とするものが多くありました。

企業内にプログラミングの知識を持った人材が不足している場合、導入から要件定義→設計→開発といった工程を専門の業者に委託する必要があります。多大なコストが掛かるのはもちろんのこと、何か変更があった場合にスピーディーな対応ができなくなってしまうという問題がありました。これらの問題を解決してくれるのが、プログラミングの知識を必要としない、いわゆるノーコードのBIツールです。

「ノーコード」とはどういう意味でしょうか?その言葉の通り、アプリケーションやWebサービスの開発に「ソースコードの記述を必要としない」という意味です。似たような言葉に「ローコード」という言葉がありますが、こちらは「少ないソースコードの記述で開発が可能」という意味になります。つまり、ソースコードの記述なし、もしくは最小限の記述のみでアプリケーションの開発が実現できるのが「ノーコード、ローコード」の開発ツールとなります。

いずれもプログラミングの知識やスキルを有しない現場の人たちによる業務のデジタル化を推進する上でのキーワードとして、昨今よく耳にする言葉です。

BIツールの中にも、そのようなノーコードで開発できる機能を備えているものがあるのです。

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ノーコードでどんなことが出来るの?

“ノーコードでBIツールが活用できる”と言っても、実際どのようなことがノーコードで出来るのかイメージがしづらいのではないでしょうか?

昨今のBIツールでは、ETL(E:Extract(抽出)、T:Transform(変換)、L:Load(書出し))と呼ばれるデータ加工の部分においてノーコードで行える機能を携えているものがあります。

例として、以下のような可視化を考えてみましょう。

【可視化したいこと】

  • 社員の有給取得状況を可視化したい
  • 社員ごとと、社員が所属する部門ごとに参照したい
  • 社員名は「社員番号+社員名」、部門名は「部門コード+部門名」の形式で参照したい

【データの取得元】

  • 有給取得状況と、社員自身の情報は別々に保持している
  • 有給取得状況(項目:社員番号、有給取得日数)
  • 社員マスタ(項目:社員番号、氏名、部門コード、部門名)

これを実現するためには、どのような形式のデータがあればよいか考えてみましょう。

まずは有給取得状況、社員マスタと2つに分かれているものを1つのデータにしたいです。社員名、部門名はコードと連結したものも欲しいですよね。

文章で書くと、以下のような手順になると思います。

  • ① 有給取得状況の情報を取得する
  • ② 社員マスタの情報を取得する
  • ③ ①の社員番号と②の社員番号を結合して、①と②を1つのデータとして結合する
  • (項目:①の社員番号、有給取得日数、②の社員番号、氏名、部門コード、部門名)
  • ④ 社員番号の項目が重複しているため、②の社員番号を削除する
  • ⑤ 社員番号と氏名を連結した新しい項目を作成する
  • ⑥ 部門コードと部門名を連結した新しい項目を作成する

これらを「SQLなどのプログラミング言語を使用して実現しないといけない」と考えると難しく感じるかもしれません。しかしノーコードのBIツールでは、この難しいと感じる部分を、文章で書いた通りの手順で画面の視覚的な操作のみで行えます。

実際、BIツールにデータを取り込んで、そのデータを何も加工せずそのまま可視化に使用できることはほとんどないでしょう。取得したデータ同士を繋げたり、加工したり、フィルタをかけて余分な行を省いたり、何らかの加工をしないといけない場合が往々にしてあると思います。ノーコードの恩恵を一番受けるのがデータ加工の部分と言っても過言ではないのです。

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ノーコードのBIツールのメリット

では、実際にノーコードのBIツールを使用すればどのようなメリットがあるのかを考えてみましょう。

  1. 導入・開発に係るコストの削減
    ノーコードの機能を備えたBIツールでは、データの収集、加工、結合といった処理を、SQLを使用せずに画面のGUIの操作のみで視覚的に実現できるため、専門的なプログラミングの知識が不要であることが最も大きなメリットとなります。
    これまで専門の業者に委託する必要があった部分を自社内で行えるため、導入・開発に係るコストを少なく抑えられます。
    ただし、専門的な知識は不要と言っても、BIツールを使いこなせるようになるには、ある程度の学習や知識と、それらを習得するために要する時間は必要なので、その点は忘れないようにしてください。
  2. 現場の要望に迅速に対応できる
    1.の内容とも繋がりますが、プログラミングの知識が不要ということは、実際に業務を行い、何らかの業務上の問題を抱えている非IT部門の人でも開発が行えるということになります。
    現場の人が使用することで、より現場の意見を反映できるようになり、変更への対応も迅速に行えるようになるでしょう。
    弊社NDISでもDomoというノーコードで利用できるBIツールを使用していますが、簡単なデータ可視化は営業部門やマーケティング部門の担当者が自ら行っています。難しいものはDomoを使い慣れた経営企画部メンバーの力を借りますが、シンプルなものは現場レベルでスピーディーに対応できています。

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まとめ

ノーコードのBIツールで出来ることやメリットについてご紹介しました。BIツールって難しそうと感じていた方も、これなら利用できそうだなと感じていただけたのではないでしょうか?ぜひノーコードでBIツールの世界を体験し、データを有効活用して頂きたいと思います。

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