2022年04月01日 15:00
「経営の見える化」を目的としてBIツールを検討される会社が増えてきています。
これを聞いて「わざわざ高価なBIツールを入れなくても、見える化ならエクセルひとつで出来ちゃうよ!」こう思った方もおられるかも知れませんね。日本中のオフィスで大活躍の業務ソフトのエース的存在「Excel」(エクセル)。オフィス内でのエクセルの依存度は未だ高く、関数を使った計算は勿論のこと、ビボットテーブルを使った高度な集計やグラフの作成、分析など、非常に高機能なこともエクセルひとつで出来てしまいます。実際のところエクセルはBIツールの代わりになるのでしょうか?本記事ではエクセルとBIツールの違い、BIツールにしかできないこと、BIツール導入のメリットを紐解いていきましょう。
近年声高に叫ばれているDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の気運もあってか「経営の見える化」に注力する企業・経営者が増えてきました。「経営の見える化」とは読んで字のごとく、経営数字から業務のプロセス(製造・営業・マーケティング・バックオフィス その他全ての部門における計画/実施/結果など)に至るまで、社内のあらゆるデータをグラフや図表を使って目に見える形で表すことです。
経営のデータを「見える化」することによって、課題や問題点が浮き彫りとなり、以下のようなメリットを社内に生み出します。
経済産業省がDXを「データとデジタル技術を活用して競争上の優位性を確立すること」*と定義していることからも、DXの推進は「経営の見える化」からはじまると言っても過言ではありません。ではこの流れを出来るだけ高速に回していくために、「経営の見える化」を実現するツールはエクセルなのでしょうか?それともBIツールなのでしょうか?
* 引用:経済産業省/DX推進ガイドライン
https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf
BIツール選び 製品比較ガイド
成功する導入のための10の比較ポイント
例えば、社内のあらゆるデータを集めて、分析資料(図表やグラフ)を作り、経営判断や課題・問題解決などを見える化し迅速な意思決定に役立てる、という目的を実現するとします。ならば、エクセルの持つ豊富な集計、グラフ、分析機能を使って、BIツールと同じことが出来そうな気がします。
それでは、経営会議に向けて
① 社内のデータを集めて → ② 経営分析資料に(図表/グラフ)加工成型する。
この工程を、エクセルを使って作業した場合、どうなるでしょうか。
それはさておき、①②共に、非常に属人的で非効率ですよね。
エクセルはビジネスシーンで広く活用されており、豊富なグラフや分析ツールも搭載されていますが、データの加工はスプレッドシート上でしか作業ができません。つまり、ビックデータと呼ばれる全社的な大量データを扱うのは向いていないのです。時間を掛ければ出来るでしょうが、それではあまりにも効率が悪すぎます。
会社の状況は刻一刻と変化します。データを新鮮なうちに可視化できなければ、とても迅速な意思決定には程遠いということが、なんとなくお分かりいただけたと思います。
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では、「① 社内のデータを集めて → ② 経営分析資料に(図表/グラフ)加工成型する。」をBIツールに置き換えた場合はどうなるのでしょうか。
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失敗しないBI導入のための13のチェックポイント
いかがでしょうか?かなり簡略した形で、BIツールとエクセルの違いをご紹介させていただきましたが、エクセルでは各プロセスにおける効率がBIとは比べ物にならないことがお感じいただけたでしょうか。
エクセルは優れたビジネスツールです。しかし、あくまでも立ち位置は「表計算ソフト」であり、エクセルとBIツールでは用途、使う目的が全く違うのです。
「餅は餅屋」という言葉があるように、「経営の見える化」には分析の専門ツールとして完成されたBIツールを使ったほうが断然効率はアップします。
迅速な意思決定を支援するBIツールを活用して、ぜひ自社のDXを加速していただきたいと思います。
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