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データドリブン経営とは?挑戦した企業だからわかる課題と解決策

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2022年04月26日 07:30

現在最も注目を集めている経営手法の一つが「データドリブン経営」です。データの分析で得られた結果を根拠に判断を行う経営であり、勝ち残りを目指した企業がデータドリブン経営への挑戦をスタートしています。しかし、多くの企業がその過程で失敗を重ねているのではないでしょうか。本記事ではある企業がデータドリブン経営に挑戦する中で実感した意義や課題、解決策を分かりやすく解説します。

 

 

なぜデータドリブン経営が必要なのか?

データドリブン経営とはデータの分析で得られた結果を根拠に判断を下す経営のことです。ドリブン(driven)はdriveの過去分詞形であり、「○○が原動力である」、「○○が主導している」という意味を持ちます。つまり、データドリブン経営は「データを原動力にし、データで主導する経営」なのです。

では、データドリブン経営の反対は何でしょうか?それは「勘&経験&度胸ドリブン経営」です。客観的なデータが得られない時代は勘や経験をもとに判断し、時には度胸を持っての大胆な決断も必要だったでしょう。しかしデータが爆発的に増え、その価値が高まっている現在は大事な場面での「勘&経験&度胸ドリブン経営」から脱却するときが来ているのです。データをもとに客観的な判断、意思決定ができるデータドリブン経営が必要です。
企業がデータドリブン経営を行うことで、以下のようなメリットがあります。

【データドリブン経営のメリット】

  • 経営上の課題点、課題の原因・要因の特定
  • 売上や収益率の改善
  • 客観的な顧客の理解
  • 精度が高く、スピード感のある意思決定

さらに再現性がある経営判断ができるのもデータドリブン経営のメリットです。世の中には卓説した経営センスによる素晴らしい意思決定で会社を成長させてきた経営者もたくさんいます。しかし彼らの後継者が同じように的確な経営判断ができるとは限りません。経営センスを他の人間に伝授するのは難しく、いつまでも権限移譲ができない企業も多いようです。それに対してデータドリブン経営を実現した企業は、客観的なデータに基づきいつでも適切な判断ができるようになっていきます。どちらに将来性があるかは明白ではないでしょうか。

私の好きな「データドリブン」の重要性が分かるエピソードに「獺祭(だっさい)」のお話があります。獺祭は欧米でも大変評価の高い最高品質の純米大吟醸酒です。お酒好きな人はご存知ですよね。この獺祭を製造する旭酒造には酒造りの職人「杜氏」がおらず、酒造工程で温度や水に関する詳細なデータを取って蓄積し、PCで分析することで、酒造りの最適解を見つけ出してきたそうです。経験に優れた名人に頼らずとも、データ活用により品質の良いものを常に再現できるようにしている良い例です。同じことが経営でも実現できます。名経営者でなくても最善の判断ができるようになるのがデータドリブン経営です。

いかがでしょうか?データドリブン経営に乗り出さない理由はないはずです。実際に現在世界中の競争力の高い企業は積極的なデータ活用を行っている企業ばかりです。今後勝ち残れるのはデータドリブンな企業なのは間違いありません。

 

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データドリブン経営へ挑戦 最初にぶつかった壁

デジタル化/ DX(デジタル・トランスフォーメーション)の最終目標はデータドリブン企業へのトランスフォームであると言っても過言ではありません。そのため、多くの企業がデータドリブン経営に挑戦しています。しかし一方で、データドリブン経営を目指す企業においても「バラバラなシステムやサービス、Excelなどに必要なデータが散在している」「データの収集・集計に時間や手間がかかる」「経営者に届くデータはリアルタイムではない」など、課題が少なくありません。

ここである企業がデータドリブン経営で最初にぶつかった壁をご紹介します。その企業では社内のシステムの中にあるデータや、クラウドサービス(SaaS)にあるデータを上手く集めて、一つのデータとして扱うことができない、という壁にぶつかりました。

例えば、受注関連の情報は基幹システムの中にありデータは業務管理部門が管理していました。実受注の案件データは営業部門が利用するクラウドサービスのSFAシステムの中、間接費はエンジニア部門、販管費は総務部門のそれぞれが使うシステムの中、といった状態でした。この問題を解決できないので、「異なる部門が異なるシステムで管理しているデータを集約・集計し、営業利益のシミュレーションを見える化したい」という経営者の要望がなかなか実現できませんでした。

そのため、経営企画部門の担当者が社内に散在する業績データを丸一日かけて集め、集計していました。このような状況では、何かの判断を行なおうとしてもすぐに必要なデータを見ることはできません。

とてもデータドリブン経営とは言えない状態のこの企業が2年程前の弊社NDIソリューションズです。「散在したデータが繋がらない、集められない」と最初の壁の前で苦しんでいたのでした。

 

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課題を整理し、乗り越えた解決策とは

この課題を解決し、一変させたのがBIツール Domo(ドーモ)の採用でした。Domoの特長の一つにさまざまなデータを簡単に接続できるコネクタがあります。弊社の場合はこの特徴がピッタリとハマったのです。データを繋いで集めることができず、実現できなかった業績ダッシュボードが約3か月でできてしまいました。この業績ダッシュボードはクラウドサービスやオンプレミスのシステム等からデータを収集して、ほぼリアルタイムで最新業績データを見ることができます。長年欲しかったものがわずかな期間でできたので弊社社長の驚きは大きく、私たちもDomoの威力を実感したのでした。

Domoの導入で経営企画担当者の業務も大きく変わりました。以前は基幹システム等のデータをCSVで書き出し、統合・集計するだけで丸一日を費やしていました。Domo導入後はCSVをアップロードするだけで集計・可視化が行えるため1回あたり1時間程度で完了できるようになりました。大幅な工数削減となったのですが、担当者はより詳細なデータ可視化に活躍しており、相変わらず忙しい日々です(笑)。しかし、データドリブン経営の中核として、会社への貢献度合いが飛躍的にアップしたのは間違いありません。

 

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まとめ

いかがでしょうか?データドリブン経営の重要性について解説し、それに挑戦している「ある企業」の経験をご紹介しました。「ある企業」、つまり弊社NDIソリューションズはその後データドリブン経営への取り組みを加速し、さまざまなデータ可視化を実現しています。

営業部門では案件データの大きな変動に対し、自動でアラートを送る設定を活用し、迅速な営業アクションを漏れなく行うことに役立てています。最近では社員のデータ活用意識が高まり、「データドリブン」が企業文化へ根付き始めているのを感じています。ぜひ皆様もデータドリブン経営の取り組みをスタートしてください。もし道のりの途中で何かの壁にぶつかったら、いつでもNDISにお声がけください。弊社の経験をお役に立てられるかもしれません。

 

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