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Domo(ドーモ)の使い方とは? 弊社NDISでの使い方もご紹介

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2024年04月23日 07:30

BI(Business Intelligence:ビジネス・インテリジェンス)について考えると、多くの人がデータの可視化やダッシュボードを連想するでしょう。Domo(ドーモ)はモダンBIの代表格であり、データの可視化や共有機能に優れています。さらに、Domoはただデータを可視化するだけでなく、豊富なコネクターによる外部データ接続、データ加工、アラート機能を駆使し、様々な業務の自動化が可能です。

マーケティングの成功には、必要なデータを効率的に把握することが不可欠です。Domoは使いやすさで評価され、特にBI初心者に適しています。この記事では、Domoの基本的な使用方法や、Domoを最大限に活用するヒントについて、社内でも活用が進んでいる弊社の事例も交えてご紹介します。

Domo(ドーモ)はデータの民主化を実現するBIツール

bi-domo-how-to-use-vol-44_Domo-is-a-BI-tool-that-democratizes-data

最初に、DomoとはどういったBIツールであるか、また他社との大きな違いについて製品コンセプトを軸にご紹介しましょう。

Domo(ドーモ)が大切にするコンセプト

2010年にDomo(本社:米国ユタ州シリコンスロープス)を創業したJosh Jamesは、創業のきっかけとして「なぜ経営者はいま必要なデータを手に入れるのに待たされるのか」という問いを立てました。その問いから生まれたのがDomoという製品・サービスです。

Domoは世界初のビジネス管理プラットフォームです。ユーザーはDomoのダッシュボードを通してビジネス全体を俯瞰し、その情報を中心にユーザー同士をコラボレーションさせることをコンセプトとして設計されています。

従来のBIとの違い

従来のBIでは、データを中央管理型で管理するように設計されていました。そのため、限られた管理者がガバナンスに沿ってデータを管理する一方で、社員は自由に欲しいデータにアクセスしながら、データ分析を自由におこなうのは困難な状況でした。

Domoが従来のBIと異なる点は、組織にいる人々とデータの距離を近づけ、自分たちでデータを紐解く環境づくりが行えるという点です。

これまでウォーターフォール型でしかデータにアクセスできなかった社員がリアルタイムにビジネスに必要なデータを手にし、より効率的かつ創造性に富んだアイデア出しを可能にしてくれるため、組織全体の意識が変わるきっかけになることもDomoの魅力といえるでしょう。

親日家でもあるCEO

お気づきのとおり、社名および製品名のDomoは日本語の「どうもありがとう」が由来です。創業者のJosh Jamesも国内のイベントでは日本語を披露してくれるなど、その親日具合がうかがえるのも、国内ユーザーが親しみを抱く一つの理由です。

また以前のDomoユーザーコミュニティーの名称Dojo(道場)や、Domoの社内用語にも至るところに日本語由来の言葉が使われているなど、海外製品の中でも少しユニークな存在として知られています。

BIツール選び 製品比較ガイド
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Domo(ドーモ)を使ってできること

この章では、Domoでできる代表的な機能を使い方の説明と共にご紹介します。Domo導入をこれから検討されている方は、まずこちらの概要から使い方をイメージしてみましょう。

データソースを気にせずリアルタイム分析を実現

Domoは、企業内のオンプレミス、クラウド(Salesforce、Google Analytics、X (旧:Twitter)、Amazon S3、Excel、Google スプレッドシート、CSVファイルなど、1000以上のシステムやサービス)を問わず、これらのデータを簡単に連携し、迅速にリアルデータ分析できます。

また、Domoは連携したデータをさらに分析に必要な形に加工することも得意としています。主に3つの加工方法があり、ユーザーにSQLの知識がなくても簡単に欲しいデータを抽出可能です。この使いやすさのDomoのポイントです。

加工方法 用途 操作方法
DataFusion テーブル単位で組み合わせたい列を統合する簡易的なデータ処理。 必要なデータテーブルを結合させる直感的で簡単操作
Dataflow- Magic ETL GUIベースの高度な処理 ノーコード、かつUI上でアイコンを並べて処理を作れる簡単操作
Dataflows- My SQL SQLベースのデータ処理 SQLの記入が必要
  • DataFusion(データフュージョン)

    DataFusionは、テーブル単位で組み合わせたい列を統合する簡易的なデータ処理に使えます。必要なデータテーブルを結合させる直感的で簡単操作が特徴です。

    bi-domo-how-to-use-vol-44_Combine-DataSets-using-DataFusion【引用】Domoナレッジベース「DataFusionを使ってDataSetを結合する
  • Magic ETL(マジックイーティーエル)

    Magic ETLは複数のデータソースからデータの抽出が必要な場合に利用します。直感的なドラッグアンドドロップ操作で、誰でも手軽にデータ抽出、処理・変換して最終的にDomoに読み込むことができます。

    bi-domo-how-to-use-vol-44_Create-a-new-MagicETL-DataFlow【引用】Domoナレッジベース「新しいMagic ETL DataFlowを作成する
  • My SQL(マイエスキューエル)

    My SQLを使うと、SQLクエリを使用してデータを結合および変換が可能となり、Magic ETLを使用する場合よりも技術的な知識が必要です。ただし広範で柔軟なオプションが得られます。

    bi-domo-how-to-use-vol-44_Create-a-SQL-DataFlow【引用】Domoナレッジベース「SQL DataFlowを作成する

知りたいことだけをテーマにしたダッシュボードを作れる

Domoはダッシュボードの役割を、「自分のビジネスクエスチョンに対するデータをみてアクションにつなげる」ことを思想として設計されています。

ダッシュボードでユーザーが知りたい順にカードの配置ができるほか、あらゆる種類のグラフテンプレートが用意されています。

また気になるデータのドリルダウンや、特定のデータに焦点を当てて指標や他のデータとの関連性を強調するなど、欲しいデータを最大限見やすくカスタマイズできるのが特徴です。

さらにデスクトップ、スマートフォンの両方にUIが対応しているため、好きなタイミングでデータの確認が可能なのも、データを用いて迅速に意思決定をしていくツールとして非常に有能であるといえます。

データカードをセルフカスタマイズできる

Domoでは他の人が作成したグラフや表でも、元のデータを変更しないで自分だけの分かりやすいダッシュボードへカスタマイズ可能です。さらに、注視しておきたいデータが閾値を超えた際のアラートはもちろん、例えば営業チームメンバーが取引を成立させた場合など、Datasetに変更があった場合にも通知を受け取り、通知メッセージや表示させるデータも自由にカスタマイズできます。

データごとにアクセス制御が可能

Domo内にはユーザー権限の種類として以下の5種類が存在します。

権限 特徴
管理者 管理者として、他のユーザー管理やあらゆる設定変更ができる。
パワーユーザー ユーザー招待など新規で人を追加できる。
カード・ダッシュボードの編集が自ら可能。
編集ユーザー カード・ダッシュボードの編集が自ら可能。
閲覧ユーザー アクセス許可されたカード・ダッシュボードの閲覧が可能。
ソーシャル Buzzの利用、メール配信対象としての設定が可能。データ分析機能は利用不可。

Domoは組織内のユーザーが役割によって適切なデータにのみアクセスできるよう、すべてのデータソースに対してアクセスコントロールが可能です。また、データセットの変更者や変更履歴の把握、変更による他のデータへの影響一覧なども簡単に管理することができます。

さらに、例えば社外の取引先とも必要なデータを見ながらディスカッションしたい場合、Buzz(Domo搭載のチャットツール)を使っての共有のみ可能なソーシャル権限で対応できます。こちらはライセンス消費をしないで無制限で利用できるところが、Domoがより多くの人と迅速に活発な議論を生みやすくしている理由と言えるでしょう。

Buzzチャットツールでメンバー同士の会話を促進

Domoでは社内で利用するTeamsやSlackのように意見を交換できるBuzz(バズ)というチャット機能が搭載されています。Buzzの優れたところは何と言っても現在見ているデータをスレッドにして会話を展開できるところです。

例えば気になるデータがあった場合、該当レポートをその場でキャプチャし、レポートに関連するスレッドを立てて会話をスタートすることが可能です。ですから、出先でもモバイル上で気になる点があったら迅速に仲間と会話し、いち早く疑問点の解消や今後のアクションに結び付けられるため、データ活用を活発に行っている組織が生まれやすい大切な機能なのです。

実際に弊社内でもDomoを利用しておりますが、顧客企業様とのやり取りはメールでなくこのBuzzで行っており、レポート作成段階においても意思決定をしやすく、疑問点などの解消も迅速に行えており非常に重宝しています。

既存アプリやサイト埋め込みで社内外を気にせず利用

自社で分析ソリューションを構築する場合、アップデートに必要なリソースを継続的に確保する必要があります。一方でDomoであれば社内の専用環境や外部システムへの埋め込みにより普段の業務と分析が統合されるため、仕事の仕方にも変化をもたらすことができます

DomoではiframeとJavaScriptを組み合わせ、既存アプリやサイトに埋め込みが可能なDomo Everywhereというエンベットアナリティクス機能が用意されています。

さらに埋め込み環境でも顧客やパートナーに編集や作成権限の付与もできるため、ただデータを表示するだけでなく、彼らも簡単な操作でオリジナルの可視化データやダッシュボードを作成できます。コーディングや技術的な専門知識は必要ないため、これまで分析環境構築に注いでいた工数も大幅に削減が可能です。

まずは無料で小さく試せる

Domoの魅力は何と言っても組織に導入する際に「まずは小さく開始できる点」です。Domoは2024年3月現在で以下の4つのプランを展開しており、中でもフリープラン、プリペイドプランは個人や小規模組織に最適なプランとなっています。フリープランから全機能無料で利用できるため、例えば社内導入前に限定したメンバーで使い勝手を確認してみる、といった利用方法も可能になります。

いきなりBIツールを社内で導入するには抵抗がある場合、こうしてお試し期間を作って検討してみることもできるので、まずはフリーやプリペイドプランから試してみましょう。

プラン名 フリー プリペイド エンタープライズ プライベート
特徴 個人利用や小規模チームへの導入におすすめ 小規模チームで使った分だけ料金がかかる 企業全体で利用するのにおすすめ ビッグデータ利用やプライベートAWSの利用を検討する企業におすすめ

無料トライアルや料金詳細についてはこちらからお問い合わせください。

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最も効果が出るDomo(ドーモ)の使い方

経営者は、ビジネスデータを入手するためには待たなければならないと思い込まされている。全くふざけた話だ。

 

現代においても、企業のリーダーが意思決定に必要な数字を集め整理する作業は手間がかかる課題です。Domoはこの課題にアプローチし、ビジネスリーダーが手軽に利用できるプラットフォームとして登場しました。従来の古臭いUI/UXや複雑な専門的なツールでなく、今やモダンBIの代表格としてDomoが提供する手軽な解決策が注目されています。

Domoを最大限に活用するためには、データを直感的に理解しやすく表示するだけでなく、同時にソーシャル型のコミュニケーションを通じて社内での対話を活性化させることが肝要です。これにより、通常のメールや添付ファイルによるやり取りから一歩進んだスピード感のあるビジネスが生まれます。

このアプローチにより社員の意識が変化し、会議の質が著しく向上すると同時に、社外関係者や顧客ともデータをスムーズに共有しながら効果的なコミュニケーションを構築できるため、何よりもデータを皆が見ながら会話する機会を増やしていくことこそが、最も効果的なDomoの使い方であると言えるでしょう。

BIツールを導入してからうまく使いこなすには、まず陥りがちな原因と解決するポイントがあります。導入段階でお悩みの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
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NDIソリューションズでのDomo(ドーモ)活用方法をご紹介

ここでは弊社のDomoの利用方法についてご紹介します。

案件進捗・対応状況をダッシュボードで一元化

弊社の場合、現在では一例として案件一覧、メンバーアサイン状況、各案件の進捗などについてすべてDomoのダッシュボードで管理しています。さらにイベント集客をする際にもリアルタイムで集客状況を管理しています。

もちろん社内会議でも全員が同じカードを見ながら気になった点や進捗状況の課題点やアップデートについて視覚的に共有を行っているため、資料作成の手間も省け、データをドリルダウンしながら議論すべき課題を深堀しながら仕事を進められています

その他、例えば現在は必要な社内データ数十種類程度をコネクターでDomoと連携させ一元管理するなど、あらゆる使い方を日々試しています。ちなみに国内では弊社はコネクター利用数がかなり多い方ですが、米国では数百種類のコネクターを一企業が使いこなす現実があり、日本はこれからこの分野に追いついていく段階と言えるでしょう。

データ活用事例については以下の記事もご覧ください。データ活用における企業にとってのメリットや、製造、金融業界での活用事例も掲載しております。
データ活用による企業のメリットや成功事例をご紹介

顧客とのやり取りをよりスムーズに

Domoを導入される前の企業様には、まずお客様の業種や部署にマッチしたデモ画面をご覧いただきます。さまざまなデータで作ったダッシュボードをご覧いただき操作感や効果を実感していただいております。

さらにDomoを導入された顧客企業様とは実際にBuzzを利用したコミュニケーションを行っており、疑問点やデータの見せ方などもテーマとなるカードを元に会話をしながら、より素早い対応が可能になりました。メールのみで対応していた頃よりも圧倒的に仕事が効率化したのはやはりDomoを使い始めてよかった点の一つです。

Domo(ドーモ)をもっと使いこなそう

さいごに、Domoをより効果的に使っていくためには、まずはたくさん使ってみることが重要です。この章ではDomoの学習方法や、導入後に困った場合の解決方法などについて解説します。

Domo buddies(ドーモバディーズ)勉強会に参加してみる

DomoにはDomo buddies(ドーモバディーズ)というユーザーコミュニティーがあり定期的に勉強会が開催されています。弊社のメンバーもbuddiesに参加しながら、最新情報などを手に入れ日々の業務改善に役立てています。こうした会やイベントに参加すると、他のユーザーの使い方や悩みを知ることができ、またアドバイスなどがもらえるため、独学よりもまた一歩深い情報が手に入るのも魅力的です。色々な使い方を研究してみたい人はぜひ参加してみましょう。

Domo Centralで自分と似た質問を探す・質問してみる

チュートリアルには掲載されていないけれどやりたいカスタマイズがある。使ってみたけど疑問点がある。そんな方にはDomoユーザーだけが使えるDomo Centralの利用がおすすめです。Domo Centralは、新機能の最新情報を入手したり、ユーザー同士がつながったり、Domoのスキルをレベルアップしたりできるサイトです。オンラインQA掲示板ではさまざまなユーザーによる質問投稿や返信が閲覧でき、また新規に質問を登録すると、別のユーザーが回答してくれます。Domoを使ってみてわからない点があれば、ぜひ積極的に利用してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「Domo(ドーモ)を使ってできること」の章では、Domo(ドーモ)を使ってできる代表的な機能を解説しました。また、「NDIソリューションズでのDomo(ドーモ)活用方法をご紹介」の章では、実際の弊社でのDomoの使い方をご紹介しました。

Domoの使い方は、ユーザーや組織によって変わっていきますが、共通して最大限効果を発揮できる使い方は「データを通した会話を組織内で活性化させること」です。モダンBIといわれるDomoは、これまでの中央管理型のBIとは異なる思想で設計されており、これからはユーザーにもビジネスの現場においてBIの使い方をより進化させていくことが求められます。

NDIソリューションズでは、Domoを利用した企業事例集の公開、セミナーの開催を行っております。
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また、実際にDomoを動かしていただける無料トライアルもご用意しました。ご興味がある方はぜひこちらからお問い合わせください。

当サイトでは、BIツールに興味のある方へ、参考になるダウンロード資料をご用意しております。「みんなでデータ活用するためのBI入門ガイド」と「統合型BIプラットフォーム Domo基本ガイドブック」は、データ活用やBIツール導入のポイントが把握できる資料になっています。BIツールご検討の参考に、ぜひダウンロード資料をご覧ください。