2024年12月03日 07:30
組織内に散在する各種クラウドデータやオンプレミスデータの連携と統合は、「やった方が良いと考えてはいるものの、予算や工数確保が難しくなかなか手が届かない」とお悩みではありませんか?
特に開発が必要となると、社内にスキルを持つ人材がいない、または工数不足の場合に非常にハードルが高くなる、といった理由からついつい後回しになりがちです。
しかしながら、これらのデータを統合することで、初めて得られるインサイトもあります。実施を躊躇している間にもビジネスの成長を阻害している要因を見逃しているという可能性も否めません。
そこで登場するのが「Domoコネクター」です。Domo(ドーモ)は、データの収集、統合、分析を一元化するための強力なプラットフォームであり、その中でも特に注目すべきはクラウドからオンプレミスデータまで対応している、多種多様なコネクターの存在です。
本記事では、Domoコネクターで出来ること、また具体的な機能について触れていきます。この記事を通して、データ接続についての具体的なイメージを掴んでいただけましたら幸いです。
まずはDomo(ドーモ)について簡単におさらいしましょう。Domoとは、クラウドベースのビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォームであり、データの収集から統合、さらにビジネス全体を俯瞰分析するためのツールです。Domoを使用することで、企業はリアルタイムでデータを可視化し、迅速な意思決定を促進します。
これまでのBIツールではデータ連携、蓄積、分析用データへの加工処理など別々のシステムで行わなければならず、IT部門による集中管理が行われていました。しかしながら、Domoをはじめとするいわゆる「モダンBI」と呼ばれる製品では、こうした処理をオールインワンにしたことにより、誰でも簡単にデータを使って分析ができる環境を実現したのです。
さらに詳しいDomoについての情報は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
Domoの使いやすさを特に実感できる代表的な機能として、コネクターが挙げられます。
コネクターとは、他のシステムやローカルファイルデータをBIツールへ連携するものです。データ連携のためには通常はプログラミングコードを記述しAPI連携をする必要があります。そのため、これらに対応できる人材が社内で見つからない場合は気軽に行えないといった課題が浮上しがちです。
Domoはこうしたよくある課題を解決すべく、1,000種類以上に及ぶ、ビジネスで頻繁に利用されるシステムとの連携を素早く行うためのコネクターが最初から搭載されています。
例えば有名なBIツールで比較すると、Tableauでは100種類程度、Power BIでは200弱くらいですので、Domoのコネクター数は他ツールと比較しても圧倒的に充実していることが分かります。
昨今の代表的なBIツールの特徴の違い、最近のBIツールのトレンドについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の資料をご覧ください。
Domo内では用途ごとに利用すべきコネクターが分かれています。以下では、Domoのコネクターの種類について見ていきましょう。
Domoのクラウド コネクターを使えば、Salesforce、Google Analytics、AWS、Microsoft Azure、kintoneなどをはじめとするクラウドサービスやSNSとシームレスにAPI連携が可能です。既にデータ接続システムが構築されているため、利用開始からすぐに指定したクラウドサービスデータを使ってDomo上で分析を開始できるようになります。
クラウドコネクターには、以下のような種類があります。
Webサービス コネクター | SaaSサービスと接続。(主なコネクター一覧) |
フェデレーションコネクター(※) | データレイクやDWHを通すことなくデータソースから直接クエリでデータ抽出を行う。 |
データベースコネクター | Azure、MySQL、Amazon Redshiftなどのデータベースと接続。 |
(※)フェデレーテッド…外部のデータベースへ直接接続し、Domo上でカードとしてレンダリングすること。Domoが対応しているデータベースは以下。
オンプレミスコネクターであるWorkbenchは、企業の内部システムやデータベースとDomoプラットフォームを統合するためのWindowsアプリケーションです。多くの企業ではセキュリティやデータガバナンスの理由から、オンプレミス(社内設置型)のシステムに重要なデータを保持しています。オンプレミスコネクターは、これら機密データを暗号化してDomoと安全に接続し、クラウドベースのDomoダッシュボードにデータを統合する役割を果たします。
WorkbenchはODBC、XML、SAP、JIRA、QuickBooksなどのオンプレミスデータ、また全くの独自データでも、一度に数千万行レベルでアップロードできます。また、データのアップロード前に日付形式などのデータ変換オプションも搭載されているため、データの不整合を事前に防いだり、インポートログで実施状況の監視も行えたりと、まさに企業に必要な機能が備わっている点も特徴です。
ファイルアップロードコネクターを利用することで、CSV、Excel、TXTなどのファイルをDomoに簡単に取り込むことができます。
外部システムやデータベースにアクセスできない場合でも、手元のデータを迅速にDomoに取り込んで分析を開始することが可能です。
データはグラフの単位であるカードを作成するタイミングでも、都度取り込みが可能です。操作は非常に簡単であるため、IT知識がないユーザーでも直感的に操作可能な点も魅力と言えるでしょう。
社内で利用しているあらゆるデータとの接続を実現するのが、Domoの独自システム用コネクターです。外部システムからデータを受信するだけでなく、Domoのデータを送信し、現在相互通信されていないシステム間でのデータ連携実現も可能とします。
独自システム用コネクターには、以下のような機能があります。用途に応じて使い分けることで、社内に眠るデータを最大限に活用できるようになるでしょう。
機能 | 概要 |
---|---|
データのライトバック | Domoをハブとしてあらゆるシステムを相互に接続。 |
コマンドラインインターフェース | 大きなデータセットを素早く読み込む。Domoへの初回取り込み、データ移行時に最適。 |
カスタムコネクター | 既存コネクター以外で接続が必要なデータソースアクセス時に開発(開発にはConnector Dev Studioを利用)。さらに作成したコネクターはDomoコミュニティーへ公開可能。 |
ソフトウェア開発キット(Domo SDK) | 既存で開発してあるコネクターをDomoへ組み込む際に利用可能なDomo 独自のSDK。 |
IoTデバイス接続 | POSシステム等ネットワーク内の全IoTデータ接続可能。ライトバック機能でメッセージ送信も実現。 |
Webhook | シンプルなHTTPサーバー間コールバック機能。さまざまなアプリケーション同士を接続。 |
BIツール選び 製品比較ガイド
成功する導入のための10の比較ポイント
こちらの章ではDomoコネクターについてよくある質問をまとめました。導入前にぜひご確認ください。
Domoではコネクターの更新設定によってデータの履歴を日付とともに蓄積可能です。
Domoでは日付/時刻列は一意であることが保証されていないため、該当フィールドは対象外となりますのでご注意ください。
データはUTC時間で管理されます。
Domoコネクターを使ってインポートできる列数は最大1,500列です。
Domoには既存で数百種類の構築済みコネクターが搭載されているほか、常時新規のコネクターが追加されます。お急ぎの場合はDomo代理店(NDIソリューションズでもご相談受付中)へご相談ください。もちろん、社内でスキルがある方がいる場合には、カスタムコネクターを独自開発していただくことも可能です。
Domo代理店(NDIソリューションズでもご相談受付中)へご相談ください。
データの利活用と定着化を進めるために重要な「6つの柱」を解説!
データドリブン経営への変革の道
弊社のDomoチームでは、お客様独自の環境に応じたお悩みやお困りごとについて、お問い合わせベースで専任チームがご回答するQ&Aサポートを実施中です。
「独自システムデータをDomoに連携したいけど、どうやったら良いのか分からない」、「やり方についてアドバイスが欲しい」といった方に向けて、スタッフが親切丁寧に対応いたします。
また、「これからDomoの導入を検討したい」、「Domoの開発を含めて幅広く支援して欲しい」といったお悩みにもお応えするさまざまなサービスプランを提供しております。さらに詳しい情報は「Domoの導入支援サービス」をご覧ください。
弊社はDomo認定プレミアパートナーであり、Domoから認定されたエバンジェリストスタッフも在籍しているなど、他社と比較してもDomoに関する高い知識を保有していることが強みです。
ぜひ些細なお悩みでも結構ですので、弊社へお気軽にお問い合わせください。
BIツール導入成功のカギ!
失敗しないBI導入のための13のチェックポイント
いかがでしたでしょうか。本記事では、BIツールと外部システムデータ連携を実現する、Domoのコネクターについて解説しました。
Domoとは、一般的なBIよりも先進的なビジネス管理プラットフォームであり、各種データソースからデータ抽出、加工、BIレポート出力までオールインワンで実現するツールとして注目を集めています。
中でも、1,000種類以上あるコネクターは、他のツールと比較しても圧倒的な数を誇ることから、導入から運用までのスピード感を速めます。また、コネクターが存在しない場合にも、独自コネクター開発ツールを使えば、どんなデータソースにも接続可能な点は非常に魅力的です。
ぜひ社内に眠るオンプレミスデータやクラウドデータを可視化し、ビジネスの成長に向けて新たなインサイトを手に入れましょう。
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Domoセミナー / イベント情報
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