素人でもkintoneならノーコードでアプリ開発できちゃうって本当?

2023年02月21日 18:09

kintone(キントーン)って皆さんは知っていますか?kintoneを知らない人も本記事を見てくれているかもしれないので簡単に説明しますね。kintoneは企業などに必要なアプリを簡単に作成して利用できる製品で、クラウドサービスで利用できるノーコード・ローコードツールです。kintoneがすごいと言われるのは専門知識がなくても誰でも簡単に一からアプリをつくれてしまうからです。

ビジネスの現場でアプリを使う機会はあるかもしれないですが、なかなかつくる機会ってないですよね。そのため「一からつくるのって難しそう」と思うのも仕方ないです。

kintoneでは開発者ではない人でも簡単にアプリを作成ができるようにノーコード・ローコードでの開発機能を提供してくれています。ノーコードとはプログラムコードを書かずにアプリを作成できるという意味なので、エンジニアじゃなくても本当に開発ができてしまいます!(すごいですね・・・)今回は私が経験した事例から、ノーコードとカスタマイズでのkintoneアプリ開発についてちょっぴり皆さんにご紹介させていただきます。kintoneでのアプリ開発に初めて取り組む方はもちろん、ノーコード開発を卒業してプラグイン導入を検討している方向けとしてもお役に立つ情報ですよ。

 

 

kintoneって本当にノーコードでできるの?

さっそく今回の本題、「kintoneって本当にノーコードでできるの?」ですね。この画像は実際のkintoneアプリの開発画面です。画面を見て皆さんは何か感じなかったでしょうか?開発で使うようなコード入力をする画面はありましたか?どうやら見当たらなさそうですね。


kintoneアプリ開発画面

kintoneでは、GUI操作でWeb画面上から簡単にアプリをつくれちゃいます。GUI操作とは直感的で簡単な操作によりコンピュータを利用できるという意味です。

実際にkintoneを使わずにアプリをつくろうとするとプログラミングなどの専門知識と技術が必要で、完成までに時間もかかります。しかし、kintoneを活用すれば専門知識や技術が必要ないので、業務内容をよく知っている担当者が短い時間で直接アプリを作成できます。また、アプリを修正したい時もIT部門へ都度依頼しなくてもいいので、業務フローやビジネスの変化に柔軟に対応できることも業務改善のツールとして評価される理由です。

具体的なつくり方をご説明しますと、アプリの作成画面にはテキストボックスやドロップダウン項目がすでに用意されているので、マウスで使いたい項目を配置したい場所にドラッグ&ドロップで配置して簡単に操作できます。kintoneには部門別や用途別に100種類以上のアプリのテンプレートも用意されていますので、上手に利用してみるのもいいですね。

事例をたくさん見てみるのもいいのですが、「百聞は一見に如かず」といいますので、kintone環境がすでに用意されてある方でなおかつ、アプリ作成の許可があるのであれば実際につくってみてはいかがでしょうか? 触ってみるとkintoneの標準機能でできることやできないことを理解しやすいはずです!

 

ノーコード開発の限界...実践事例

kintoneではノーコードでも十分にアプリ開発ができます。しかし、アプリ開発をつきつめていくとノーコードではどうしても物足りなくなってしまう場面があります。ここでひとつの事例として、私が感じたノーコード開発の限界についてもお伝えしようと思います。

例えば、アプリの数が増えると発生するアプリ同士の連携などの場合です。kintoneの標準機能でもアプリ同士のフィールドを紐づける機能はあります。しかし、連携元アプリに変更があった場合、連携先アプリの更新が必要だったりと使い勝手が悪かったりするんです。このようにノーコードでは解決できない場合はコードでの開発やプラグイン導入が必要となります。

コード開発などが必要となるとノーコード開発では力不足です。そのために必要な技術はローコード開発です。序章でもノーコードと並んでローコードという言葉は出てきましたね。2つの言葉は似ていますが、意味は少し異なります。ノーコードは、言葉の通りコードでの開発は一切行わないという意味になります。一方、ローコードには多少のコード開発が必要となるため、コードを使った開発経験がない方には難しくなってしまいますね。しかし、ローコード開発ができるようになればkintoneでできる幅が広くなるので挑戦する価値は十分あります!

kintoneにはコード開発だけでなくプラグインを導入してアプリを開発する方法もあります。プラグインには様々な種類があります。特定の機能だけを追加するプラグインやkintoneの開発環境を使いやすくするプラグイン、使い勝手のいい万能型のプラグインなどなど。またプラグインは有償だけでなく無償で提供されているものもあり、企業だけでなく個人からも配布されています。kintone開発で行き詰ったときはプラグイン導入を考えてみてはいかがでしょうか。
さらに、プラグインは自分で開発することも可能です。プラグイン開発には本格的なコード開発の知識が必要なので難易度は高いですが、プログラミング経験のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

ノーコード・ローコードのkintoneで内製化
を実現する方法 資料のご紹介

 

kintone開発の落とし穴に注意:失敗事例から学ぶ

「ローコード開発やプラグイン導入はすばらしい!」と絶賛するかのように紹介しておりますが、実は思わぬ落とし穴もあるので注意が必要です。それは、コード管理や思わぬエラー、プラグインや開発コード同士の競合などです。

kintoneにはアップロードしたコードを管理する機能はないため、kintoneとは別に最新のコードを管理する必要があります。コードエラーの確認や修正方法については事前に知識が必要であるためやり方を理解しておきましょう(主にフロントエンドと呼ばれるWebサービスやWebアプリの知識です)。そして最も厄介なのはプラグインや開発コード同士の競合です。再び私の事例で恐縮ですが、開発コードであれば修正して対応もできたのに、提供されたプラグインを使っていると設定情報を変更するか、どちらかの利用を停止するしか方法がなくなってしまいました。

コード開発やプラグイン導入はkintone開発の自由度を高めてくれますが、予期しない問題が発生する可能性もあります。そのため、コード開発やプラグイン導入をする前には必ずkintoneの標準機能(ノーコード開発)で開発ができないか試してからにしてください。標準機能であれば予期しない問題はほとんどおきません。kintoneにおけるノーコード開発を十分に理解してからローコード開発やプラグイン導入を始めることを私からはお勧めします。コード開発やプラグインに安易に手を出してはいけませんよ。用法容量守って利用しましょう!

 

まとめ

kintoneは開発初心者から上級者まで幅広い開発者を受入れてくれます。さらに開発の自由度も高く、便利なクラウドサービスです。ビジネス環境の変化への適応が求められている中で、柔軟で迅速なアプリケーション開発のツールとして注目されているのも納得できますね。

しかし、自由度が高いからといって好き勝手に開発をすると痛い目を見るので注意してください。開発上級者であってもkintoneの標準機能の理解は必要です。ノーコードでの開発の向き不向きを理解しておきましょう。自由に使えるkintone環境があればプログラムコードを使ってのカスタマイズの練習やプラグインを導入前にテストしてみてはいかがでしょうか。

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