人事総務DXの取り組み事例をわかりやすく徹底解説!

2022年09月06日 07:30

昨今、DX(デジタル・トランスフォーメーション)と呼ばれている世の中ですが、「何に取り組めばDX実現になるのか?」「DX実現のため何から取り組めば良いのか?」「周りの企業はどうやってDX実現に取り組んでいるのか?」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。本記事はこのような悩みを解決すべく、人事総務DXの成功事例・失敗事例をご紹介しながら、わかりやすく解説します。

 

 

人事総務DXとは

「何に取り組めばDX実現になるのか?」こちらの疑問を解決するためにまず、「DX」とは何かを見ていきましょう。

2018年に経済産業省の発表では、「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」にて、DXの定義を「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と、明記されています。
しかし、本記事のDXの解釈は新しいテクノロジーを活用したITシステムを作ることではなく、「デジタル技術を活用していく企業風土」とします。
つまり、新しいテクノロジーを活用したITシステムを作ることが目的ではなく、日々新たに発生する問題への解決策としてデジタル技術を活用していく企業風土を創ることをDXと定義します。これこそが最も重要な変革(トランスフォーメーション)であると私どもは考えています。

上記の内容を念頭に置き、人事総務DXに置き換えてみましょう。
人事総務DXとは、人事総務における課題や問題を、デジタル技術を活用して解決していくこと、そして人事総務部門がデジタル技術を活用していく企業風土の原動力になることです。

では、人事総務DXにおける疑問の一つである、「DX実現のため何から取り組めば良いのか?」について考えましょう。人事総務DX実現のために一番に取り組むべき行動は、「人事総務部門における社内の課題・問題を洗い出す」ことです。これを一番に取り組むべきこと、と定義した意味としては、先程説明した本記事のDXの定義に繋がります。日々新たに発生する問題自体を把握できていなければ、新しいテクノロジーを活用したITシステムを作ったところで、DXに失敗し、競合他社に遅れを取る可能性が高まり、ITシステムに投資した費用が水の泡になります。「人事総務DX実現のため何から取り組めば良いのか?」と悩んでいる方は是非、社内の課題・問題を探すところから始めてみてください。

 

人事総務DXにおける成功事例

本章では、人事総務DXにおける成功事例をご紹介していきます。

先程の章で「人事総務DX実現のため何から取り組めば良いのか?」について社内の課題・問題を探すところから始めると解説しました。人事総務DXにおいて成功していると感じた企業は社内の課題・問題を探すところから始めています。その次のアクションとして、優先順位をつけ、優先度順に取り組みを計画し、中長期計画のロードマップを作成します。

この段階で、人事総務DXに成功している企業と失敗している企業に分かれます。成功している企業はロードマップを敷き、予算取りや全体的なスケジュールの計画を立てます。そこからはベンターやSIerとの協議を重ね実行に移していきます。
ある企業では、月に一回定例会を開催し、定例会にはベンダーやSIerの営業とSE、管理職一名、企業側は人事総務部門の方々、管理職一名にて入念に打ち合わせを実施しております。
こういった定例会なども有効な手段だと思います。
上記のような活動内容を取り組んでいる企業はDXの成功確率は高くなります。大型のプロジェクトでもそうですが、前持った計画がプロジェクト成功へ大きく影響することは多くの方々が感じていることではないでしょうか。

具体的な例としては、最近ですと2023年10月からインボイス制度が始まります。翌年の2024年1月からは電子帳簿等保存の改正が行われます。法改正による取り組みを優先される方々が多いですが、他に優先するべき課題や問題があった場合、どちらを優先的に取り組めば良いか分からなくなる企業を多く見かけます。こういったケースの場合、本記事ではベンダーやSIerに相談することをお勧めします。企業の課題や問題に対して社内での協議も大切ですが、社外との協議も同じくらい大切です。社内で話し合った結果や内容をベンダーやSIerに伝える。それに対してベンダーやSIerからの意見を取り入れる。こういったお客様である企業とSIerとの信頼関係もDXが成功するか否かに大きく影響する一つだと思います。

こういった事前準備・信頼関係を築いている企業こそが人事総務DXだけでなく、企業全体としてのDXに成功しています。

 

メリットや活用のポイントを分かりやすく解説!
AIチャットボット 社内活用入門ガイド

 

人事総務DXにおける失敗事例

本章では、人事総務DXにおける失敗事例をご紹介していきます。

前章で、人事総務DXにおける成功事例をご紹介しましたが、失敗事例の一つは、成功事例の真逆のケースになります。「人事総務DXとは」「人事総務DXにおける成功事例」でご紹介した、成功するために最初に取り組むべきことである、社内の課題・問題を探すところです。この最初に取り組むべきことを取り組まずに、直感的に便利だと思ったモノを購入したり、旬なソリューションを導入するといった企業様を多く見かけます。この取り組みが場合によっては成功に繋がることもありますが、先のことを意識して導入を検討していない企業の多くは導入したソリューションを早いうちに手放してしまう確率が高くなります。

他に失敗事例として多いのは、社内の課題・問題を探したが、人事総務部門内だけで課題・問題を探してしまっているパターンです。
ある企業では、情報システムの方から契約書管理ツールの導入を検討しているとお話しを頂きました。
情報システムの方と打ち合わせを実行した後、総務部門の方を含め打ち合わせを行った際に、情報システムの方から得ていた情報の他に、様々な課題が出てきたことがあります。事前に情報システムの方から「こうしてほしい」と預かっていた情報と総務部門の担当者が「こうしてほしい」と話した情報のずれがありました。恐らくですが、情報システムの方々だけで、こうしたら総務部にとっては便利なのではないか、という憶測で動いていたかと思います。
こういった社内でのずれが、DXの失敗を招く可能性を広げてしまいます。

人事総務部門と情報システム部門、利用する現場部門が一丸となって成功へ向かっていくことが失敗を避ける方法の一つだと思います。

 

まとめ

ここまで人事総務DXの成功事例と失敗事例を交えながら、人事総務DXについて解説しました。ここでは、序章でご紹介しました、よくある悩みに対して、本記事の回答を見ていきましょう。

「何に取り組めばDX実現になるのか?」人事総務DXとは人事総務における課題や問題を、デジタル技術を活用して解決していくこと、企業風土を抜本的に見直していくことが、人事総務DXに繋がると私は思います。
「人事総務DX実現のため何から取り組めば良いのか?」と悩んでいる方は、社内の課題・問題を探すところから始めてみてください。

「周りの企業はどうやってDX実現に取り組んでいるのか?」
社内の課題・問題を探すところから始め、ベンダーやSIerに相談しながらDXに取り組んでいます。
上記の他に色々な悩みや、社内の課題があるかと思います。
しかし、人事総務DX実現の取り組みが遅れれば遅れるほど、競合他社はDX実現に向けて取り組んでいる最中です。

私は、各企業の人事総務部門は社内全体をよく認識している部門だと考えます。人事総務部門の方々が中心となってDXに取り組んでいる企業こそが、DX実現に一番近い企業ではないのでしょうか。

 

当サイトでは、AIチャットボット、kintone活用、ChatGPT、総務DXに関するダウンロード資料をご用意しております。ご興味のある方はぜひダウンロードいただき、資料をご活用ください。

footer02

 

 

HRGA_footer02kintyabo_footer02