ChatGPTって実は使えない?ChatGPTを使いこなす方法はあるのか

2024年01月16日 13:30

AIの分野ではChatGPTのようなAIチャットボットが登場し、私たちの生活やコミュニケーションのやり方に変革をもたらしています。ChatGPTは単なるプログラムという枠組みを超え、人間のような応答を生成し、情報提供やアイデア創出まで幅広い能力を兼ね備えているように思えますね。しかしながら、新しいテクノロジーの登場時には懸念点や課題がつきものです。ChatGPTにおいても例外ではなく、実際に使ってみた経験から「ChatGPTは使えない」と判断する人がいるのも事実です。それでは、本当にChatGPTは使えないのか?、そしてChatGPTをうまく使いこなす方法があるのか?を探ってみましょう。

 

 

ChatGPTってどんなAI?

まずは知らない方もいるかもしれないのでChatGPTとは何かについて紹介しましょう。ご存じの方はおさらいのつもりで読んでくださいね。

ChatGPTは会話をシミュレートするためのAIチャットボットといいます。AIチャットボットというのはAIを搭載したリアルタイムでチャット(会話)ができるプログラムです。ChatGPTの背後には、大量のテキストデータを学習した深層学習モデルが動作しており、人間のような応答を生成可能にしています。大量の学習データがChatGPTの自然な受け答えを生み出しているとも言えますね。

ChatGPTは会話を読取り、自然な会話の流れを作り上げる機能もあります。与えられたテキストに対して応答を生成するため、文脈を理解して適切な返答を生成できます。さらには、過去の会話内容をもとに新しい文章を生成できるため、より自然な会話の流れを生み出しているのです。

ChatGPTは膨大なデータと過去の会話内容から、まるで人間と対話をしていると感じさせる高度なチャット機能を提供しています。このように一見優秀なように見えるChatGPTですが使えないと言われる理由は何でしょうか。一緒に確認してみましょう。

 

ChatGPTの使えないところ

万能のように思えるChatGPTですが、いくつか欠点があります。これからご紹介する内容を理解していないとChatGPTから間違った情報を受け取ってしまう可能性があるため注意してください。

1つ目に注意して欲しいのはChatGPTが「大量データに依存している」点です。ChatGPTは大量のデータをもとに自然な回答を可能にしていますが、一方で大量のデータの中には誤った情報も存在しています。そのため、ChatGPTからは必ずしも正しい回答が返ってくるわけではありません。より正確な情報が必要な場面や客観的な意見を求める場面では注意が必要です。

2つ目は「倫理的問題」です。ChatGPTの学習データには人間の偏見や差別的な意見が含まれている場合もあります。そのため、特定の人種や性別、宗教などに関する偏見を持った発言や意見を生成してしまう可能性があります。利用する時はChatGPTの適切なガイドラインに従う必要があります。

最後は「情報の更新性と新規性」についてです。ChatGPTは学習データの範囲内における情報提供は得意ですが、最新情報や未知のトピックへの応答は難しいです。そもそもChatGPTに蓄積されてあるデータ量が少ないため回答ができない場合や、不正確な情報として応答されてしまう場合もあるかもしれません。

ChatGPTを使った経験がある人は今回ご紹介した「ChatGPTの使えないところ」を感じた人もいるのではないでしょうか。ご紹介した内容以外にもChatGPTの使えないところはあるかもしれませんね。しかしながら、デメリットとうまく向き合い、ChatGPTの良い部分を活かせばより有益なツールとなる可能性もあります。

 

メリットや活用のポイントを分かりやすく解説!
AIチャットボット 社内活用入門ガイド

 

ChatGPTを使いこなすポイント

ChatGPTはデメリットも理解して利用すれば非常に有益なツールとなる可能性を大いに秘めています。その能力を最大限に引き出すためのポイントについて一緒に確認していきましょう。

ポイントの1つ目は「ChatGPTから出力される内容の検証をする」です。ChatGPTのデメリットとして、ChatGPTから出力される応答に不正確な内容が含まれるとありましたね。そのため、ChatGPTからの出力内容を常に検証し、信頼性のある情報かどうかの確認が重要となります。外部情報との裏付けによってChatGPTの出力内容を確かな情報として扱えるようになります。

2つ目のポイントは「質問に付随する状況や背景を追加する」です。どのような意味かというと、単にChatGPTに質問を送信するのではなく、その質問がどのような場所や時間、状況であるのかの追加情報を加えて質問した方がよいという意味です。これにより、ChatGPTは質問の追加情報も含めて応答を生成してくれるため、より正確な情報を入手できるようになります。

3つ目のポイントは「反復的な対話を心がける」です。ChatGPTでは一度の対話で回答を導き出そうとするより、複数回の対話を繰り返した方がよいとされています。その理由は、質問内容を深堀りすればするほど、より正確で求めている回答を得られやすくなるためです。ChatGPTでは過去の質問内容も踏まえて回答できるため、より一貫性のある対話を構築できるようになります。

最後は「ChatGPTでの情報漏洩リスクを避ける」です。ポイントというわけではないですが、ChatGPTを扱う上では覚えておいた方がよい内容です。重要な情報を扱う際はChatGPTの設定を変更すれば入力した履歴を残さないように設定できます。チャットの履歴が表示されなくなってしまう(リアルタイムで会話している内容は見ることができます)というデメリットはありますが、AIに再学習に利用されない、AIの生成する情報に再利用されないなどの情報漏洩のリスクを低減できます。外部へ漏洩してはならない情報を扱う場合は必ず設定しておきましょう。

hrga_vol44_01

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ChatGPTはやっぱり使えないツールでしたか?それとも使えるツールだったでしょうか。どんなツールにもメリットとデメリットは共通してあると思いますが、メリットを活かし、デメリットを極力抑えればChatGPTは有益なツールになると私は思いました。

ChatGPTはまだまだ開発が進められているツールです。今後より良い製品となってさらに生まれ変わると思われます。これまで紹介したデメリットもいくつか改善されるかもしれません。現時点の機能であっても、企業が社内外のツールとして採用しているケースもあり、今後様々な場所で導入されると見込まれています。みなさんもデメリットとメリットを理解したうえでChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、AIチャットボット、kintone活用、ChatGPT、総務DXに関するダウンロード資料をご用意しております。ご興味のある方はぜひダウンロードいただき、資料をご活用ください。

 

footer02

 

 

 

HRGA_footer02kintyabo_footer02