2024年03月05日 07:30
ChatGPTが「便利である」のはわかっているし、一度は使ったことがある。けれど、Google検索と何が違うのかわからなくて使うのをやめてしまった。会社の先輩や同僚はChatGPTに夢中で、使っていない自分は居心地が悪い…なんとかChatGPTと仲良くなりたい。
本記事ではそんな「一度はChatGPTの活用をあきらめてしまった人」「ChatGPTに苦手意識がある人」へ向けて「ChatGPTって何がすごいのか」 や「ChatGPTのできること・できないこと」を紹介しています。
対人とのコミュニケーションでも大切なのはまずは相手を知ること、知りたいと思うことが重要です。ChatGPTはAIですが、活用できればあなたの優秀なパートナーになりえる存在です。
ChatGPTの得意なもの・不得意なものを理解すれば、どのようにしてChatGPTを活用すればよいか新しい発見があるはずです。
まずはChatGPTの基本をおさらいしましょう。ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIチャットサービスであり、基本的な機能は無料で利用可能です。より高度な機能を備えた有料版も提供されています。
ChatGPTは、2023年に初めて一般に公開され、その革新的な性能と柔軟性から、瞬く間に多くのユーザーに支持されました。人気の理由の一つは、その高度な自然言語処理能力により、ユーザーと自然な対話を行える点です。2023年3月には、ChatGPTの進化系とも言える「GPT-4」がリリースされ、より高い性能と洗練された応答能力が実現されました。この進化により、ユーザーエクスペリエンスが一層向上しました。さらに、2023年9月25日には、OpenAIがChatGPTの音声・画像認識機能を発表しました。これにより、ユーザーはテキストだけでなく、音声や画像を含めた複数のモードでAIとやり取りできる、いわゆる「マルチモーダル 」な生成AIの本格的な体験が可能になりました。この進展は、ChatGPTが単なるテキスト生成に留まらず、多岐にわたる情報を網羅するようになったことを示しています。
アイデア出し
ChatGPTはアイデア出しや企画のブレインストーミングが得意です。新しいコンセプトやプロジェクトに関する質問や課題に対して、様々なアイデアを提示してくれます。ただし、生成されたアイデアの品質は入力(プロンプト)に依存し、時には適切なフィードバックや補足が必要です。
アイデア出しのプロセスでは、具体的な質問や制約を与えると、より具体的で役立つアイデアが得られます。
[具体的な利用シーン]
文章の草案作成・誤字脱字チェック
ChatGPTは、高度な言語理解力により、文章を理解し、適切な修正の提案が可能です。ビジネス文書やウェブサイトの文章など、公に発表されるテキスト情報には正確さが求められます。
ChatGPTはメールや資料の草案をすばやく作成してくれます。条件や利用シーンをより詳細に伝えればより具体的で精度の高い文章作成が可能です。もちろん、そのままコピーして使用できるレベルではないかもしれませんが、ゼロから自分で作るよりはるかに効率的です。
誤字脱字や変換ミスといったヒューマンエラーのチェックも得意ですし、大雑把に書いたメール文章をきちんとしたビジネス文章に整えるのもお手の物です。
既存文章の要約
仕事の中で、専門性の高い内容を理解しなくてはならないシーンはありませんか。新しい知識を得るのはとても有意義ですが、想定以上の時間がかかってしまう場面もあるのではないでしょうか。そんなときこそ、ChatGPTにお任せしましょう。
OpenAIが創造した大規模言語モデル(LLM)であるChatGPTは、自然言語処理の分野で非常に高い性能を示し、ビジネスシーンでも幅広く利用されています。このモデルは、優れた文章要約機能を備えており、長文を簡潔にまとめることができるため、業務の効率化や負担の軽減が期待されています。
文字起こしツールとChatGPTを組み合わせれば、議事録から会議の要点、決定事項、今後のアクションの要約が数分で完了します。
Excel(エクセル)やスプレッドシートの関数入力
ChatGPTはエクセル関数の使い方やデータの分析、便利なショートカットキーも教えてくれます。日頃、ビジネスシーンでの利用が多いExcel(エクセル)ですが、疑問に思う場面が多いツールではないでしょうか。関数で疑問点があれば、まずはChatGPTに聞いてみてください。Excel でどのような処理を行いたいかを伝えれば、最適な提案をしてくれます。ExcelのTipsについて基礎的な情報も教えてくれるので、業務効率化のアイデアとなる可能性もあります。
メリットや活用のポイントを分かりやすく解説!
AIチャットボット 社内活用入門ガイド
さて、ここまで読むと「なんでも答えてくれるスーパーマン」のように見えるChatGPTですが、実はできないことや苦手なこともたくさんあります。
時事ネタに弱い
2024年2月現在のGPT-3.5は2022年1月までの情報を用いて学習をしています。そのため、2023年以降に発生した情報はもっていません。有料版のGPT-4については2023年4月までのデータを学習しているようですが、最新のニュースやイベントについては詳しく知らない場合もありますので、使用の際は気をつけてください。
医療・法律などの専門分野の質問は注意
ChatGPTは一般的な医療や法律の知識は持っているものの、国家資格を有する専門家ではありせん。一般的な質問に対する情報提供はできますが、専門性の高い質問の回答には注意が必要です。医療や法律は正確性が求められる分野ですので、ファクトチェックは必須です。
計算が苦手
ChatGPTは大規模な人間知能言語モデルで、テキスト生成は非常に優れています。しかし計算タスクはやや苦手なようです。小学生でもわかるような 掛け算も間違える場合があります。計算は電卓等の別ツールの利用を推奨します。
社外秘情報の入力は注意
ChatGPTの開発企業であるOpenAI社はChatGPTサービスの改善・維持・分析のため、ユーザーが入力した情報を利用しています。つまりChatGPTに入力した内容は学習データとして使用され、他ユーザーの回答の参考にされる場合があるのです。企業の機密情報を入力する際は注意が必要です。しかし、安心してください。情報漏洩のリスク対策にはいくつか方法がありますし、ChatGPT APIを利用した外部サービスを使い、安心して利用が可能です。ぜひお近くのベンダーへ相談してみてください。
ChatGPTでの情報漏洩リスクを避ける方法についてはこちらでも紹介しています。ぜひ併せてごらんください。
物理的な行動や操作
ChatGPTに「できないことはある?」質問をした際の回答のひとつです。この中に「現実的な行動や物理的な操作はできません」とあります。なんでもできそうなChatGPTですが、実在はしていないので物理的操作は無理のようです。
ここまででChatGPTのできること・できないことをご紹介しました。ChatGPTを活用する糸口や発見はありましたか。ChatGPTの得意不得手を知ってより身近に感じ「とりあえず、また使ってみようかな」と思っていただけたら幸いです。
ChatGPTは基本的に何でも堂々と答えてくれますが、前章で述べた通り、苦手な分野でも堂々と誤った回答をします。私も最初はもどかしい思いをしました。しかし、「使えない」と判断するのではなく、ChatGPTができることを再度理解して、「自分が上手く活用できれば、とても強力なビジネスツールになりうる」と考えるようになりました。時には意図しない回答や、明らかに誤った情報を返してくる場面がありますが、「苦手なところがあるなんて、かわいいやつめ」という程度に受け止めるようにしています。
ChatGPTの活用方法は頻繁にアップデートされていますので最新情報については引き続き当サイトにてシェアしていきますね。ぜひ一緒に学んでいきましょう。
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また、チャットボットトライアルもご用意しておりますので、ぜひお試しください。