
2026年08月18日 07:30

データ&AIプラットフォームDomo(ドーモ)は、ユーザー数による課金がなく、コストを気にせず全社員が使えることが最大の特徴です。その結果、部門ごとに散在しがちなデータをDomoに集約し、組織全体でデータ活用を推進できます。
大きなメリットとして、ユーザーは部署の垣根なく様々なデータへアクセスできます。
一方で、全社員が使えるからこそ重要になるのが「Domoの権限(権限設定・権限管理)」です。BIツールには、機密性の高い情報や個人情報、または事業戦略に関わる重要なデータなどを含む場合がほとんどです。誰がどのデータ・機能にアクセスできるかを適切に制御しないまま公開すると、情報漏洩や不正利用のリスクが高まります。
そこで重要なのが、権限のコントロールを行う権限管理機能です。Domoにはデフォルトの権限設定に加え、必要に応じてカスタム権限を作成することも可能です。
この記事では、Domoの権限管理の基本、カスタム方法についてご紹介していきます
Domoが大切にしているコンセプトの一つに「データの民主化」があります。「データの民主化」とは、経営者だけがデータを見て意思決定を行うのではなく、組織内のすべての人がデータにアクセスし活用できることを指しています。
この考え方により、現場から経営層までデータをもとに迅速な判断を行うことが可能となりますが、上述したように重要なデータを全社員に公開することは難しいでしょう。
そこで重要となるのが、ユーザーの権限ごとにアクセス可能な機能を細かく制御することができる権限管理です。権限管理を適切に行うことで、セキュリティやガバナンスを確保しながら、組織全体で安全にデータ活用を行うことができます。
Domoでは、すべてのユーザーに権限が設定され、設定された権限によって各種機能へのアクセス権が決まります。デフォルトで5種類の権限が用意されており、必要に応じてカスタムした権限を作成することが可能となっています。
次章から具体的な設定方法について見ていきましょう。
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ここでは、権限の管理メニューの開き方と設定方法について解説します。
Domoの最上位権限である管理者のみが、権限の管理を行えます。(後述するカスタム権限で、「全ての権限を管理」という権限を付与すれば、その権限でも管理を行えます。)
Domoへログイン>上部のナビゲーションメニューより「その他」>「管理者」>「ガバナンス」>「権限」で権限管理を開くと設定できるメニューが表示されます。
権限タブでは、デフォルトの権限と作成した権限(カスタム権限)の一覧が確認できます。ここで後述するカスタム権限の作成を行うことも可能です。
任意の権限を選択すると、許可されている権限の内容・付与されているユーザー・詳細を確認することができます。
許可タブでは、許可する権限の内容からどの権限に対してその内容を許可するのかを設定できます。
グリッドタブでは、全ての権限に対し許可されている権限の内容を一覧表で確認できます。
設定できるタイミングは、新規でユーザーを追加するとき、またはユーザー追加後にも設定変更可能です。基本的な設定の流れを解説します。
新規ユーザー追加時の権限設定
Domoへログイン>上部のナビゲーションメニューより「その他」>「管理者」>「ガバナンス」>「ユーザー」でユーザーの設定画面を開きます。
右上の「新規ユーザーを追加」を開くとユーザー追加の設定のためのポップアップが表示されます。ここでフルネームとメールアドレスと共に、権限を設定できます。
ユーザー追加後の権限設定
Domoへログイン>上部のナビゲーションメニューより「その他」>「管理者」>「ガバナンス」>「ユーザー」でユーザーの設定画面を開きます。
該当ユーザーを選択>プロフィールタブ>「会社紹介」の右にある「編集」をクリック
>「権限」を設定>「保存」で設定ができます。
複数人まとめて設定する権限設定
Domoへログイン>上部のナビゲーションメニューより「その他」>「管理者」>「ガバナンス」>「権限」で権限管理を開きます。
ユーザーの権限に設定したい権限を選択し開く>右上の「+ユーザーを追加」>ユーザー名を検索バーへ入力し設定したいユーザー名を複数入力、(または事前にグループ設定しておくと、グループ名を指定すればグループ内のユーザーをまとめて設定ができるため、より便利に設定ができます)>「保存」すると、複数人選択した状態で権限へ設定することができます。
ここまで権限の設定手順について解説しました。ここで、そもそもデフォルトで用意されている権限は何なのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
続いては、次章でデフォルトの権限について解説します。
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Domoで用意されているデフォルトの権限は、管理者/パワーユーザー/編集ユーザー/閲覧ユーザー/ソーシャルの全部で5つです。
デフォルトの権限の内容は編集できませんが、デフォルトの権限をテンプレートとして利用し複製することで、カスタマイズされた権限を作成し保存することが可能となります。
全ての権限の内容について詳細に確認されたい方は、上述している権限の管理メニューの開き方>権限タブよりご確認ください。
デフォルトの権限の中で、1番強い権限を持つのが管理者です。システム設定やユーザー管理などの管理系機能は管理者のみが可能となり、一部例外を除きほぼすべての機能にアクセスできます。
全社のDomo運用やユーザー管理、セキュリティ設定など全体を統括するIT担当者やシステム管理者に最適です。
Domoの中で2番目に強い権限です。主にデータやコンテンツの操作に特化した権限となっており、管理系機能やユーザーの編集と所有者の設定以外はアクセスできます。
部門のデータ責任者や、複雑な分析・データ連携を行うリーダー層に最適です。
※管理者がデフォルトの権限を変更しない限り、パワーユーザーがDomoの新規ユーザーのデフォルトの権限です。
カードやダッシュボードの作成・編集、DataSetやDataFlowの編集ができる権限です。データの分析やレポート作成、ダッシュボードの編集を担当する現場担当者やチームリーダーなどに最適です。
カードやダッシュボードの閲覧のみができるシンプルな権限です。データの編集や新規作成などはできません。
主に経営層や現場の情報共有を受けるメンバーなど、データの「見るだけ」で十分な方におすすめです。
デフォルトの権限の中で、最も弱い権限です。
いいねやコメントなど、カードやダッシュボードへのソーシャル的なリアクションのみが可能で、データの閲覧や編集はできません。Buzzやメール配信対象としての設定は可能であるため、他の権限と比べ情報共有やフィードバックだけを求める方に適しています。
ここまでDomoのデフォルトの権限について見てきましたが、設定する対象のイメージは掴めたでしょうか?下記の比較表では、Domoの権限レベルごとの“できること/できないこと”が分かります。運用では、まずデフォルト権限で設計し、例外のみ権限カスタムで調整するのが安全です。設定の際のご参考になれば幸いです。
| 権限名 | できること(要約) | 主な対象(おすすめ) | 向いている業務 | 注意点(運用リスク) |
|---|---|---|---|---|
| 管理者(Admin) | ほぼ全機能にアクセス。ユーザー管理/セキュリティ/ガバナンス/システム設定など管理系も可能 | 全社Domo運用担当、情シス、システム管理者 | 全社運用ルール策定、ユーザー管理、権限設計、監査対応 | 付与対象を絞る。人数が増えるほど誤設定/情報漏洩リスクが上がる |
| パワーユーザー(Power User) | データ/コンテンツ操作が強い。分析・連携・作成系を広く実行(※管理系は制限) | 部門のデータ責任者、分析リーダー、Domo推進メンバー | 部門ダッシュボード整備、データ連携/分析の推進、運用の中核 | 権限が強め。現場に広げすぎるとガバナンスが崩れやすい。新規ユーザーの既定権限になり得る点に注意 |
| 編集ユーザー(Editor) | カード/ダッシュボードの作成・編集、DataSet/DataFlowの編集が可能 | レポート作成担当、現場の分析担当、チームリーダー | 定例レポート作成、KPI可視化、ダッシュボード改善 | 「作れる人」が増えるほど乱立/定義ブレが起きやすい。命名規則・公開ルールが必要 |
| 閲覧ユーザー(Viewer) | 閲覧のみ。作成/編集/データ加工は不可 | 経営層、利用部門の一般メンバー、参照者 | 意思決定、現場の状況把握、報告の確認 | “見るだけ”で足りる人に限定。作成ニーズがあるのに付与すると利用が進まない |
| ソーシャル(Social) | いいね/コメント等のリアクション中心。閲覧/編集は不可(※共有・配信対象にはできる) | 共有・フィードバックだけ欲しい関係者 | コミュニケーション、フィードバック、周知(Buzz/メール配信) | 「データは見ない前提」。閲覧が必要な人に付与すると目的を満たせない |
次章では、デフォルトの権限では物足りない時の対処となるカスタム権限の設定方法についてご紹介します。
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基本的にはデフォルトの権限で設定することが、権限の設定不足による情報漏洩や権限管理の複雑化を避けることができるためおすすめです。
しかし、デフォルトの権限の内容にプラスして権限の範囲を拡大させたい場合など、業務利用する上では様々なパターンが出てくる可能性があります。
例えば、閲覧ユーザーに対し、「データセットのアップロード」は許可するが、「データフローの編集」は不可にしたい場合、カスタム権限を作成することで対応することができます。このように、どうしてもデフォルトの権限より細かく権限の制御を行いたい場合は、以下の方法で権限をカスタムすることも可能です。
Domoへログイン>上部のナビゲーションメニューより「その他」>「管理者」>「ガバナンス」
>「権限」で権限管理を開きます。
権限タブを開いた状態で、右上の「+新規の権限」をクリックすると、カスタム権限を設定するポップアップが表示されます。
新しい権限のベースとなる既存の権限をテンプレートとして選択し、権限の名前・説明を入力、「保存」します。
(権限管理を開く>権限タブ>新しい権限のテンプレートにしたい既存の権限を選択し開く>右上の「権限を複製」からでも同様に設定が可能です。)
保存すると、権限管理の一覧へカスタムした権限名が表示されるため、該当ユーザーへ付与してください。
カスタム権限は、業務に合わせて権限を細かく調整できる反面、増やしすぎると運用が一気に難しくなります。
「どの権限が何を許可しているのか分からない」「誰に付与すべきか判断できない」「異動・退職時に権限が残る」といった状態になると、結果としてセキュリティリスクやガバナンス低下につながります。
そのため、カスタム権限は“例外対応”に限定し、次の3点をセットで運用することをおすすめします。
本記事では、Domoの権限管理機能について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
用途に応じて権限を使い分けることで、セキュリティやガバナンスを確保しながら、組織全体で安全にデータ活用を行うことが可能となります。
ぜひデータ&AIプラットフォームDomoの権限機能を有効活用し、組織全体の意思決定の質とスピードを向上させていきましょう。
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公開日:2026年8月18日